山のリスト

2017年3月11日土曜日

醍醐山 身延のスカイツリー

山梨勝沼の棚横手山頂で醍醐山PRのパンフレットを貰ったことがありました。
2010年のスカイツリー開業に合わせ、スカイツリーと同じ標高634mの醍醐山に

町おこしを一役買って貰おうと、「醍醐山を愛する会」を立ち上げて、登山道整備や
登山客誘致に取り組んで来たそうです。


2017年03月04日(土)

【山名】醍醐山標高635m


【山域】身延

【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(
-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)

           秦野駅7:10=9:10甲斐常葉駅9:17…9:24是より山道…9:45醍醐山見ゆ
                 …9:49鳩打峠…10:00展望地10:10…ベンチ場10:26…コナラやクリ
                 …10:34八ヶ岳展望…10:39展望地10:45…10:50醍醐山山頂11:45
                 …12:05大子集落…12:23西山12:50…登山者用トイレ13:15…上之平13:38
                 …13:55下部温泉駅14:02-車回送14:20=下部温泉温泉会館=秦野駅16:00


あれから1年、棚横手の縁を結びに、醍醐山に上ってきました。
スタートは、身延線の「甲斐常葉かいときわ駅」です。

登山者の便宜を図ってでしょう、駅前に10数台は停車可能な駐車場があります。
 



曲がり角毎に掲示してある手書きの醍醐山道しるべを追って、
駅の裏手高台にある登山口へ、常葉駅から7分の距離です。
自然石の道しるべの後に見える住宅は廃屋のようです。
町おこしに取り組まざるを得ない人々の現実を垣間見る思いです。



桜の木が植えられた丘にでて、降り積もった落ち葉を踏みしめ、のんびり進みます。
植林地と雑木林が混じる山の尾根沿いに切った登山道は、良く手入れされています。



おだやかな陽差しの下、体が温まってきました。
350峰の南面巻道から醍醐山を望みます。






甲斐常葉駅から30分余りで鳩打峠に着きます。
峠を県道411号線が隧道で越えています。
鳩打峠の最短ルート、隧道東側から上って来る登山道が、合わさります。



東側山腹の視界を遮る木を伐り、山名表示の看板を設けた展望地にでます。
それによると、正面に堂々と存在感のある山は、五老峰ごろうぼうだそうです。
山頂から延びる2本の立派な尾根、五老峰を取り巻くように西から北へ、北から
へ、大ガレノ頭を経て毛無山迄、一目に美しい尾根の連なりを歩いてみたくなります。
 


尾根直登の落ち葉敷く急坂を15分余り、標高550mまで登ってきました。
雑木林の下草が刈られ清々とした尾根の平坦地は、安らぎの休憩ポイントです。
僅かに弧を描いた座面、座り心地グッドな丸太のベンチがあります。




登山口に車で移動中、御殿場辺りで一時雨粒が落ちてきて心配しましたが、
さすがに晴れの日が多い山梨県、青空の暖かい登山日和に恵まれました。

右手に雪を被った八ヶ岳の鋭鋒が見えます。




直進すれば山頂ですが、肩のピークで右に折れ西尾根の展望台に立ち寄ります。
途中、ふた抱えはありそうな大きな桐の木に出会います。
名札で桐の木と判ったのですが、この桐の木に花がいっぱい咲いたところを見てみたくなります。

大きな木を伐り倒して拓いた展望地からは、富士川と甲府盆地方面が望めます。


櫛ヶ岳                        八ヶ岳                 茅ヶ岳

 
展望台から尾根通しに東に5分ほど登ると、伸びやかな醍醐山山頂です。
2014年3月に醍醐山の標高は634.8mから635mに改定されスカイツリーより
1m高くなりましたが、「醍醐山を愛する会」の想いや流した汗の結晶は、今後も多くの人々の共感を呼ぶでしょう。

洒落た東屋に置かれた丸太のテーブルは、簀子をカバーして汁がこぼれない工夫がしてあります。東屋のベンチに座ってランチタイム。



古い記録を読むと、三角点の辺りは、藪でたやすくは近づけなかったとあります。
縁があって、きょう醍醐山の三角点に触れることができました。





山頂を南に下って、のびやかな尾根を大子に向かいます。
途中、登山者とすれ違いますが、この日山中で会ったのはこの男性一人だけでした。

標高430mから大子集落の社や石仏・お墓を散見するようになります。
大子の集落は、50年くらい前までは10軒を数えたそうです。
いつしか住人は絶えて、廃村したのだそうです。



上之平に下る前に西の西山をピストンします。
明るい春の陽光が届く西山山頂で、山カフェです。




地図に記載のある家屋の場所まで下ってきました。
1軒だけポツンと残る空家の庭に、登山者用のトイレがあります。
登山整備の一環のようです、綺麗に手入れしてあります




標高差160mを上之平集落に下ります。
手入れする人もなく荒れた沢の様子や村の生活をしのぶ遺構に、
各々が感じることも多く、沢沿いの山道を20分余りで上之平集落に下山しました。




上之平集落から、県道415号にでて15分、常葉川を渡ると下部温泉駅があります。
甲斐常葉駅の車を回収してから、下部温泉温泉会館で入浴。
温めのやわらかい湯に長湯して、地元の人と醍醐山の話に盛り上がりました。





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