山のリスト

2016年9月11日日曜日

山の花 2016年秋

明神岳から望む富士山と金時山


この頃はのんびり登山になりました。          
その所為か以前は見過ごしにしていた
平凡な花や地味で目立たない花にも
目が留まるようになりました。



         ミヤマモジズリ ラン科 多年草
                  
                  どこかで見たことのあるようなないような。
                  それもそのはず、普段見慣れたネジバナの高山型でした。
                  この個体の草丈は5cm程、20㎝までになるようです。
                  根元に対生する2枚の葉の形や様子から
                  ラン科と聞いて納得です。
                                    



              キツリフネ ツリフネソウ科 1年草 
                  
                  普通に見られるので写真を撮らずにいたけれど、
                  花姿・すっきりした色味・花の質感など
                  改めて見るとけっこう素敵です。
                 



        エゾカワラナデシコ  ナデシコ科 多年草
               
               華奢でありながらきりっとした印象を受けるナデシコの花。
               いつの世にも愛される可愛い花です。
              
               反面、個人的には気後れがする花ではあります。
              



         ノコギリソウ キク科 多年草
                 
                 子供のころから花壇で見ていたので、
                 ずっと園芸種だと思っていました。
                 このノコギリソウは小ぶりで一輪だけ
                 ひそと咲いていました。
                 野草らしいノコギリソウに出会いました。
                  



     アキノキリンソウ キク科 多年草
            
            「キリンソウって見たことある?」と聞かれて、そういえば?
            キリンソウ(麒麟草)は、春、美しい黄色の花を咲かせる
            ベンケイソウ科の多年草。
            アキノキリンソウとは別種でした。
            
            秋の野草の代表ともいえるアキノキリンソウ。
            この花の美しさをキリンソウ(麒麟草)に例えて
            アキノキリンソウと命名したのだとか。
            納得できるような納得しがたいような。
                              


         シデシャジン キキョウ科 多年草

                  名前は、花がしめ縄や玉串についた白い紙(四手)
                  のように細く裂けていることに由来します。
                  青紫の花弁が艶やかでくるくると躍動的、
                  そうそう新体操のリボンを思い起こさせます。
                  長く突き出た雌しべと縮れた雄しべも独特です。
                  花は1~1.5cm、草丈は50㎝~1mになるそうです



         ハクサンフーロ フーロ科 多年草
                   
                   お花畑の常連、フーロさん。
                   花色には濃淡に個体差であります。
                   花言葉は「信頼」
                   あと一歩もう一歩、坂道を上る足元に、
                   無邪気なフーロさんがほほ笑むと、
                   つい私もにっこり。
 

     
       アサマフーロ フーロ科 多年草

                ハクサンフーロの仲間ですが、
                より色が鮮やかで、派手な感じがします。
                葉の切れ込みも深い感じです。
      

 

        ナギナタコウジュ シソ科 一年草
                 
                 茎の先端につけた太い花穂の片側だけに
                 薄紫色の唇形花をつける様子が、
                 薙刀のように見えることから命名されたそうです。
                 野道で普通に見られ、触ると強い芳香がします。
                    
                 名前が面白いし、名が体を表す良いネーミング
                 だと思って眺めていると、大きな蚊のような虫が、
                 とまっていました。
                 この虫は、何という虫で、何のためにとまっているのか、
                 気になって調べ虫です。




        トチバニンジン ウコギ科 多年草

                名前の由来は、葉が栃の木の葉に似ている
                ところから付きましたが、根は人参のように
                縦に延びるのではなく横に延びて、節があるようです。
                日本原産の薬用植物でこの根を生薬にします。
                写真の赤い実をつけますが、
                種類に2通りあり、こちらは、
                標高1000m以下に育つトチバニンジンの実です。
                



                こちらは標高1000m以上に育つ
                ソウシシヨウトチバニンジンの実です。
                2種を簡単に見分ける方法は、この実の違いだけです。


     

     ミヤマウイキョウ セリ科シラネニンジン属 多年草
            
            せり科は同定が難しくて関わらないことにしていましたが、
            白い小花の集まりは何とも魅力的でついつい引き寄せられます。
            葉が最も細く背も最も低くて、一番わかりやすいミヤマウイキョウ。
            だと思うのですが…。





     タカネイブキボウフウ セリ科イブキボウフウ属 多年草
            
            砂礫地に蕾が赤紫のせり科の花を見つけました。
            葉の切れ込みが人参のように深くて細い、草丈も20cm程。
            ミヤマウイキョウを想ったけれど、葉の太さがいかにも違う。
            ではミヤマセンキュウ?、砂礫地には生えないはず。
            イブキボウフウだとすると草丈が短いのが気になります。
            そこで草丈は30cm迄とあるタカネイブキボウフウということに。
            
            高嶺伊吹防風の字を当てて、防風とは、風を防ぐ意味ではなく、
            根が風邪薬になるということだそう。

            


 
    タマゴ茸 テングタケ科 食用
          
          鮮やかで美しい茸に出会いました。
          猛毒のテングタケ科に属しますが、食用キノコなのだそうで、
          美味しさで人気のある茸だそうです。
          出初めは、地面に立てたまるで卵、やがて殻を破って真っ赤な黄味が、
          そっくりすぎて不思議不思議と、笑ってしまいます。        
                  

     
     ハナイカリ リンドウ科 2年草
          
            この花を初めて見たのは、渋峠近くの路肩ででした。
            後方に突き出た角が不思議な花姿、
            道端にに群生しているのも驚きでした。
            今年はあちこちで再会しました。
            写真に撮るのが難しくて花のイメージをなかなか伝えられません。





     トモエシオガマ ハマウツボ科 多年草
           
           先端部だけにつく花は、捩れて横向き付についています。
           上から見ると巴にみえるというのでこの名が付けられました。
           シオガマギクの高山型です。
            



        ハンカイシオガマ ハマウツボ科 多年草
                 
                 トモエシオガマと同じシオガマギクの仲間です。
                 こちらは、唇の形をした花はよじれていません。
                 


     
     ゴマナ キク科 多年草
            
            草原の花畑にたくさん、直立する茎が「キオツケー! 」と
            号令をかけられたよう、乱れぬ姿が目に留まります。
            胡麻菜と当てて、若菜は癖がなく良い香りがしておいしいそうです。


 

 

 
 

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