山のリスト

2015年8月4日火曜日

金峰山





2015年08月01日(土)

【山名】 朝日岳標高2579m 鉄山標高2531m 金峰山標高2599m

【山域】 奥秩父  山梨県甲府市と長野県南佐久郡川上村の境界にある。  

【コースタイム】 自宅6:40=9:45大弛峠9:53…朝日峠10:30…11:00大ナギ11:10…11:20朝日岳
           …鉄山分岐12:02…12:42金峰山山頂13:45…15:10朝日岳山頂15:15
           …大ナギ15:24…16:20大弛峠…大弛小屋16:40=入浴・食事=自宅20:00





大弛峠から金峰山に上ります。
9時45分、既に駐車場は満車で、路肩にも駐車の車列が長々と続いていました。
この人気、標高2599mの金峰山の2365mまで車で登れるのですから道理。





大弛峠からシラビソやトウヒ、ダケカンバの樹林帯を20分ほどで2447mのピークに出ると
緩やかな稜線を行きます。
このいい香りは?シラビソかしら…芳しい清涼感に包まれます。

10時過ぎ、上る人、下る人、にぎやかな往来です。





大人たちの先頭を切って夏休みの子供たちが元気です。
こんな親子も、パパの背ですやすや、先日一歳のお誕生日を迎えたばかりとか、
ミヤマキリシマ咲く九重連峰にもこのスタイルで上ってきたそうです。
楽しかった!と話してくれたママの了解を貰って一枚写させて貰いました。




 
朝日峠から標高差100m上ると、花崗岩の大岩小岩が折り重なった展望地大ナギで(標高2528m)休憩しましょう。



素晴らしい展望は生憎のガスに遮られています。
ここは帰りもとうとう晴れないままでした。





 
朝日岳の周辺は北八ヶ岳の縞枯山のようなシラビソの枯木立が見られます。
ここは涼しい風が吹いていたので、冬場は寒風が抜ける所なのでしょうか。
独特の雰囲気を感じます。

朝日岳西面の風衝地には、ホソバタカネニガナ,タカネヒゴタイがザレの岩陰にへばりつくように咲いていました。





登山道は鉄山の北側を巻いてつけられていますが、登山者の中には鉄山に上る人も多いのか、
踏み分けの入口に注意喚起の細木が渡してありました。
きょうは良い子のパーティの一員だから自重します。






暫く平坦に辿って緩い上りがはじまると森林限界に達してハイマツの中の狭い道を抜けると
尾根が左に曲がって小広い平地に出ました。
ここは霧が出ると迷いやすのかケルンが積んであります。






砂礫地の緩い上りが続いて、時折薄らぐガスの間に瑞牆山のシルエットが浮かびます。






巨岩の間を抜けて、登山道に天井を架ける大岩を潜り抜けると、



金峰山山頂に到着です。



山頂から大岩を越えて金峰山のランドマーク、五丈石に下ります。


 
腕(足)に覚えの猛者が五丈石を上っていますが、予想以上の高度感なのでしょうか、退却してくる人もいます。




家族パーティが多いですね。
子供たちに山好きになって貰って、大人になってからも上ってほしいなぁ。


                

 ミヤマコゴメグサ


            リンネソウ                                   

         
           コメバツガザクラ


            トウヤクリンドウ           

金峰山の高山植物というとシャクナゲ以外は思いつかないのですが、
五丈石の周辺にこんな花が咲いていました。



そして初めて見る花、コイチヨウラン(小一葉蘭)に出会いました。
草丈が7cm位、一輪だけつけた黄色い下向きの花の直径は6mmほど、
針葉樹の苔の林床に細い茎を伸ばしてひっそりと咲いていました。
ほんとうに小さくて見逃してしまいそうな極小のランです。

写真に撮るには、暗いし・小さいし・風にゆれるし、ピント泣かせ、
言い訳を並べても…この絵はどうしようもありませんね。







往路を戻ります。
百名山の金峰山を手軽に楽しめる
夏のおすすめルートです。



塩山駅から登山バスが出ています。
バスを利用した甲武信岳や瑞牆山に縦走も楽しそうです。







2015年7月31日金曜日

野反湖キャンプで白砂山に上る  ②


                                                                   堂岩山稜線から眺める白砂山


2015年07月25日 

白砂山登山


【コースタイム】
      野反り湖キャンプ場6:15…野反り湖北岸の登山口6:45…ハンノキ沢徒渉6:59…北沢取水分岐7:20
      …7:30地蔵峠(切明分岐)7:35…8:55水場分岐9:00…9:29堂岩山9:35…八間山分岐9:47
      …10:12猟師ノ頭…金沢レリーフ…10:30木陰休憩10:45…11:20白砂山山12:05
      …12:29金沢レリーフ12:35…12:51猟師ノ頭…13:10八間山分岐13:20…13:24堂岩山
      …13:48水場分岐…15:00地蔵峠…15:26ハンノキ沢徒渉……15:45登山口
      …16:10キャンプ場




登山口に掲示の地図

きょうは暑くなりそうで水は多めに、途中に水場があるのを頼みに2Lにしました。
キャンプ場から野反湖北岸を歩いて25分ほどで白砂山の登山口です。
大きな駐車場とトイレに休憩舎、売店では軽食もとれるようです。
駐車中の車は30台ばかり、白砂山は案外上る人が多いんだね。

相棒は八間山の予定を白砂山に変更して付き合ってくれました。
登山口から上った分、ハンノキ沢に下って木橋で沢を渉ると地蔵峠への登りです。







地蔵峠で秋山郷の切明に延びる道を左に分けると間もなく地蔵山です。







地蔵山からは樹林帯の明るさには欠けるもののなだらかな歩きやすい登山道が続きます。




 

針葉樹林のふかふかの苔の路肩に目をやると、実をつけたマイズルソウに隠れるように、
あら・・あらら、アリドオシランです。
この花が見られただけでも白砂山に来た甲斐がありました。
暫く相棒に待ってもらってカメラタイム。
米粒のように小さい花はマクロレンズで撮りましたが、ピンボケばかりで勿体なかったなぁ。




本白根山

傾斜がついて樹間から草津白根山や野反湖を望むようになると水場分岐です。





ここからは尾根を離れ掘れた沢状を、足元の悪い登りが続きます。






汗をかいてヘトヘトになりながら堂岩山山頂に着きました。


ここまできてはじめて目指す白砂山が姿を現しました。






堂岩山の八間山分岐まで下ると、富士山や浅間山、榛名連峰が見渡せる稜線漫歩の始まりです。
アキアカネは盆近くまで山で過ごすのでしょうか。





正面に白砂山を眺めてハイマツと笹とシャクナゲの茂みを掻き分け、
距離で高度を稼ぐのでじわじわと辛抱強く上って行きます。
見下ろす鞍部に小さい暗褐色の池塘が見えます。
靴を脱ぐのかなと思って近づくと右側の藪に踏分けがついていました。





登り返したところが猟師ノ頭、展望抜群のせまい山頂です。



振り返る猟師ノ頭





花畑


プレートが埋め込まれた短い岩場の金沢レリーフを過ぎると後は登り一方で、
ぎらつく夏の陽が容赦なく照りつけます。
花畑にタテヤマウツボグサ、タチコゴメクサ、カンチコウゾリナ、ノゾリキスゲ、クルマユリ、エゾシオガマ、ハクサンフーロ、シシウド、ゴゼンタチバナなど咲いていました。

瘤を越え2つ目のピークが白砂山の頂でした。





ご夫婦と単独の登山者が先着していました。
単独の登山者は、地元群馬の人で、所属する山岳会が白砂山の道標を4年前に担ぎ上げたと誇らしげでした。
その後3組のパーティが到着して、狭い山頂は賑やかになりました。
しかし登山口に駐車していた台数からすると全然少ない。



浅間山



佐武流山

      

      鳥甲山



鳥甲山と佐武流山



苗場山



岩菅山から裏岩菅山



国境稜線



元白根山とその奥に四阿山、手前の赤い山肌が本白根山



富士山



谷川、仙ノ倉山方面は雲が湧いて、

件の群馬の人に山座同定を手伝って貰って楽し時間を過ごして山頂に45分程長居しました。

白砂山と言うからには花崗岩の山かと思ったのですが、違いました。
白砂川の源頭の山ということから命名されたのだそうです。





下りの樹林帯ですれ違った若い二人連れが ハンノキ沢を渉り終えた坂道で追いついてきました。
ツルアリドオシランを見に行って来たそうで、満足げな笑顔を残して足早に降りて行きました。


野反湖と売店と休憩舎

長年登りたいと思っていた白砂山に上ることができました。
白砂山の展望は一級でした。
きょうは暑さに参りました。
水は2Lで間に合いました。


野反湖全景