山のリスト

2014年7月24日木曜日

旭岳(2290m)表大雪 と ニペソツ山(2012.7m) 東大雪

登山に3日必要なカムエク(日高山脈)は肝心のアタック日に晴天が見込めないので諦めました。
なかなか登らせてもらえない山があるかと思えば、何度も上ることができる山もあります。

カムエクの替りに大雪山とニペソツ山に上ることにしました。
大雪山は「何度でも上りたい山」、ニペソツ山は「もう1度上りたい」と思っていた山でした。


姿見の池は姿なく、ガスをついて上ります。
15日は大雪山です。
生憎の雨もよい、旭岳へ4つある登山口の中からロープウエイで手軽に日帰ができる旭岳登山口を選びました。
旭岳から間宮岳、中岳、裾合平と周回できれば雄大な表大雪山を味わえると思ったのでしたが、
ガスに包まれ、強風に吹かれては仕方がありません。
またの機会に譲って、旭岳山頂をピストンしただけで下山しました。


午後はニペソツ山の登山口糠平温泉の国設野営場にテントを張ってのんびりしました。

       国設野営場の入り口にある
      「ひがし大雪自然観」で
      や山の展示を楽しみました。

      スクリーンに映し出されたニペ
      ソ山の映像に心躍りました。

       明日は晴れの予報です。
 
 
 

16日 ニペソツ山に上る朝は期待にたがわぬ晴天になりました。

ニペソは「シナノキの樹皮」、オツは「多い」という意味です。
アイヌの人々はシナノキの樹皮で布を織っていました。
ニペソツ山はアイヌの人々の生活圏だったようです。

野営場を4:00出発、杉沢出合の登山口を4:35分スタート、十六の沢にかかる丸太を渡って尾根に取り付きます。
標高1484mの小尾根までは展望の利かない樹林帯を、エゾマツの巨木を見ながらなだらかに淡々と辿ります。


下山時に撮影のピリベツ岳(1602m)と西クネマシリ岳(1635m)
小尾根から通称オッパイ山と呼ばれる西クネマシリ岳が望め、小天狗までは急登が続きます。
小天狗の大岩を乗り越し、所々水溜りのできた登山道を*天狗のコルへと緩く下ります。
(水場表記のあるテント場=水場は余り当てにはできない、テントと2張分のスペース)


ハイマツやハンノキのトンネルを抜けると右手に石狩連山があらわれ、双耳峰の石狩岳を望みます。


ザレ場に出ると忠別岳や五色ヶ原、トムラウシも姿を現します。

ハイマツ帯を過ぎると登山道は前天狗のゴーロ帯を行くようになります。
高山植物の種類も量も増えてルンルンで飛び石伝いに上って行きます。



突然ニペソツ山が姿を現します。
ここへ来るまで1度も姿を見せなかったニペソツ山、自然の演出に微笑む瞬間です。

前天狗岳鞍部にゴーロを下りで始めるとナキウサギの声が聞こえます。
一目姿をみたいと視線をめぐらしますが残念、見つけるることはできませんでした。


上り返した天狗平から天狗岳の奥にニペソツ山の鋭鋒を望みます。
アップダウンを繰り返して、まだ2時間はかかるでしょう。


トムラウシが目の前に望まれ、表大雪と十勝連峰、石狩連峰を一望します。



天狗岳から吊尾根のニペソツ山が雄大です。
トンガリ山頂に吊尾根、恰好いい山です。



遮るもののない360度の展望。
深い森を見下ろして、「熊がいるのが自然だね」と仲間がつぶやきます。


 
山頂の展望は天下一品、旭岳からトムラウシ、オプタテシケ山、十勝岳、富良野岳、石狩岳など
大雪国立公園の主稜の山々が展望されます。


辿ってきた前天狗、天狗平方面を望む。


 
 ウペペサンケ山
糠平湖の西方にある標高1848mの山、山名は「ウペペ=春の雪解け水」というそうです。
いつかは登ってみたい山です。


シコタンソウ(ユキノシタ科)花びらの斑点が特徴です。


ミヤマアズマギク(キク科)とエゾルリソウ(ムラサキ科)
オプタテシケ山で初めて見てから長い間名前の判らなかった、憧れのエゾルリソウが咲いていました。


トカチフウロ(フウロソウ科)とフタマタタンポポ(キク科)、エゾルリソウが一緒に咲いていました。


イワブクロ(オオバコ科)は今が旬、今回訪れたどの山にも群生していました。


イワウメ(イワウメ科)は花は散って実を結び始めていましたが、、このマットはまだ花が残っていました。


リンネソウは(スイカズラ科)、リンネ博士にちなんだ命名とか、暑寒別岳で初めて見て、気に入りました。



イワヒゲ(ツツジ科)も私の好きな花、これでだとは驚き、白い釣鐘状の花を下向きにつける姿が素敵。


カラフトゲンゲ(マメ科)
一瞬レブンソウかと思いましたが、礼文島にしかない固有種が変だなと思ってよく見ると、花が下向きに咲いている。
崖下には仲間のリシリゲンゲも咲いてたような、とにかく花の種類が多い山です。

他に、ウサギギク・ウメバチソウ・チシマキンレイカ・チシマキキョウ・ゴゼンタチバナ・シナノキンバイ・オダマキ・エゾツツジ・コケモモ・ジムカデ、アオノツガザクラ・エゾツガザクラなどが咲いていました。


クモマユキノシタ(ユキノシタ科)
クモマユキノシタは赤茶色の茎と白い花の対比を印象的に覚えていたので、最初は名を知らぬ初見の花と思いました。
全体に色が淡いのは登山道のハイマツの陰の湿った土手に生えていた為なのかなぁ?


山と展望と花を楽しんだら下山します。
ニペソツ山はここで見納め、また会えるかな。


2014-07-15 旭岳

大雪山旭岳ロープウエイ駅6:30=6:40姿見6:50…石室7:20…9:00旭岳山頂9:10
…地獄谷10:00…石室10:10…姿見駅=大雪山旭岳ロープウエイ駅


2014-07-16 ニペソツ山

国設糠平野営場4:00=十六の沢コース登山口4:35…1P6:00/6:07(C.1445m)
…2P7:40(C1720m)…3P8:20(C 1830m)…10:35ニペソツ山頂11:00
…4P12:16(C1795m)…5P13:13(C1745m)6P14:30(C1440m)
…十六の沢登山口15:00下山=国設糠平野営場



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