2015年3月12日木曜日

丹沢 松茸山

2015年03月08日(日)☂

【山名】松茸山(標高570.5m、東屋の標高584m)

【山域】東丹沢

【コースタイム】本厚木駅(バス)6:55=7:42宮ヶ瀬BS7:50…早戸川林道
         …8:54早戸川口松茸山登山口9:02…山頂三等三角点9:58…10:10東屋10:44
         …水沢川奥野林道口10:55…11:17水沢川徒渉11:25…11:40奥野林道東屋11:52
         …宮ヶ瀬湖岸道路…12:58虹の大橋…14:20宮ヶ瀬BS(バス)14:50…15:43本厚木駅


早戸川口登山口に掲示の松茸山登山道



NHK早朝の天気予報が午前中は雨、午後から晴れと伝えています。
曇天の厚木駅BSに律儀な仲間が全員揃って宮ヶ瀬行きのバスに乗ります。
降らないでの願いむなしくフロントガラスに雨粒が当たって、ワイパーが動き出しました。
リーダー判断で、「栂立尾根から本間ノ頭」の行き先を変更、「松茸山」に上ることになりました。




宮ヶ瀬BSから冷たい雨の降る中、早戸川林道に入ります。
金沢橋では釣り人が糸を垂れ、バケツにワカサギが泳いでいました。

松茸山の登山口の一つがこの早戸川橋を渡った左岸にあります。
早戸川と早戸川支流の水沢川に挟まれた一帯は「松茸山自然の森公園」として登山道と東屋が整備されています。
のんびり散策するには手ごろな山なのですが、山ビルの多発地帯で4月から11月までは歩く人も少ないはずです。
それがあってか水沢口登山口は崩壊で閉鎖されたままです。
危険個所はありませんが登山道整備は滞っているようです。



 傘をさす余裕、傾斜も緩やかで歩きやすい登山道。


 ガスの出た尾根をゆったりと辿ります。

自然の森は桜や樅の大木が目を引きます。



 東屋のあるこの地点を山頂と思っていましたが、標高は584mあります。
地図上の松茸山山頂は途中の標高570.5m、3等3角点のある地点のようです。

登山口の案内板に松茸山の山頂が地図と違って584mとなっていた疑問が解けました。


この木は?雨は幹を伝って 垂れ流し?根がしっかりキャッチ!


 水沢川登山口に通づる登山道が通行止めなので迂回して奥野林道に下ります。


水沢川の水が多くて、靴の中に水が入りそうです。
徒渉点の石積みに石を足して渡りました。
奥の林道の東屋で一服、八丁林道経由で閉鎖中の水沢川口に戻ります。




荒井林道から望む宮ヶ瀬虹の大橋。

近くに見えていた割には遠かった虹の大橋に到着です。

虹の大橋から探す松茸山はガスの中でした。


雨のそぞろ歩きの松茸山は、シキミ・ミヤマシキミ・藪椿・馬酔木などの花木や名前を知らない木々をじっくりと自然観察を楽しみました。
宮ヶ瀬湖岸にはキランソウ・ユリワサビ・タチツボスミレ・ミチタネツケバナ・蕗の薹など早い春を見つけました。

雨も楽しい6時間30分の松茸山周回でしたが、宮ヶ瀬湖岸の1時間30分の歩きはちょっと
長かったかな。


2015年3月4日水曜日

手沢右岸尾根

2015年02月28日(土)

【山名】大室山(標高1587.6m)

【山域】西丹沢

【ルート】西丹沢自然教室8:40…用木沢出合9:05…手沢右岸尾根取り付き9:10
     …10:30P105510:37…11:15昼食11:30(C.1270)…12:30P154312:35
     …犬越路分岐12:53…13:00大室山山頂13:10…犬越路分岐
     …14:33犬越路避難小屋14:37…15:50用木沢出合…16:15西丹沢自然教室



 
8人の仲間と大室山の手沢右岸尾根を上ってきました。
用木沢出合からすぐの手沢に架かる橋を渡った右側が手沢右岸尾根の取り付きです。
急な傾斜を20分も上ると息切れして一呼吸いれます。



 最初からすると傾斜もゆるんで、白ザレと苔の景色が現れます。
重い足取りの一助とはなりますが、相変わらず苦しい私です。
中間地点の1055mピークの直下50mは再び厳しいのぼりです。歯を食いしばります。

「着いた~」ほっとしている私に、「足大丈夫ですか?攣るの(生贄)を待ってるんだけど…」
「リーダー(◣_◤)!!」

源頭はまだまだ見上げる高さ、「足もつかなぁ~」本気で心配になってきました。




1055mピーク から尾根は細り一段と美しいい白ザレと苔の尾根です。
美しさに目を奪われ、粒子の荒く滑りやすい花崗岩の礫砂で足元をすくわれない様、
慎重に辿ります。

 左手西方に尖った峰は水晶沢ノ頭でしょうか、右に目を移すと富士山が望めます。



手沢は 標高880m位で左股と右股に分かれ、
手沢右岸尾根は、手沢左股の西側をほぼ一直線に真南に用木沢近くで白石沢に没します。
1055mピーク隣の1050mピークの鞍部は手沢右岸尾根を境に西側のトリキ沢と東側の手沢左股が深い谷を刻んで高度感があります。

東西の沢の間で痩せた尾根は、鞍部を過ぎると回復して傾斜を増して露岩帯を行くようになります。
その露岩帯を抜けると標高1250mでトリキ沢右岸尾根と手沢右岸尾根が合わさり幾分傾斜も緩みます。
ようやく落ち着ける広尾根になって、11:15早めのお昼休憩を取ります。



雪が少なかった今年の丹沢ですが、東方に雪を載せた蛭ヶ岳や檜洞丸といった丹沢主稜の峰峰が望めます。
西方には大きな山容の御正体山や富士山を眺める上りです。
源頭の大室山西隣の1543mピークまであと300m弱。
ところが遠かった、「標高1500mで傾斜が緩むはずなのに…もうそろそろ、もうそろそろ」と、
呪文を唱えるように繰り返すのでした。



1543mピークで神奈川県と山梨県の県境稜線の登山道に入ると雪が残っていました。





ブナの大樹の間を、檜洞丸や同角ノ頭を眺め、大室山に向かいます。
私の家からも檜洞丸と同角ノ頭が見えます。
きょうの立ち位置は家とは真逆の西から、家からは手前に見える同角ノ頭が檜洞丸の後ろです。
長いこと同角ノ頭に登っていません。



大室山山頂標が雪だまりに頭を出していました。
三等三角点があるはずですが、見つかりません。


復路は一般登山道を犬越路から用木沢出合を経て西丹沢自然教室へ下山しました。

犬越路避難小屋から用木沢に出るまでのガラガラ道は毎度嫌になります。
下りとなればなおのことです。
でも用木沢沿いの道は丹沢でも好きな道。夏ともなれば心洗われる清流に手を浸し、笑顔を映して辿ります。



今朝、用木沢出合に駐車中の車からバケツや網籠を取り出す数人の若者に出会いました。
話を聞くと、水生生物を採取して渓谷の環境調査をしているのだそうです。
丹沢の渓谷は環境レベルが高い《清冽》ということばで表現されるそうです。
若者と丹沢の自然、心がほかほかになる光景です。




    

2015年2月18日水曜日

塔ノ岳

2月8日と9日に雪が降って以降10日からは晴天続きの丹沢です。
きょう14日は展望が素晴らしい一日でした。

2015年02月14日(土)

【山名】 塔ノ岳(標高1490.9m)

【山域】 東丹沢



【塔ノ岳山頂の展望】




【登山猫】


冬は“炬燵で丸くなる”はずの猫がいました。尊仏山荘飼い猫のミー君もびっくりの登山猫。(2/19撮影)



【南アルプス】がよく見えました。
 甲斐駒ケ岳(右端)、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳(左端

荒川三山、赤石岳、聖岳




【大倉尾根】

標高290mの大倉から標高1491mの塔ノ岳へ標高差1201mを一直線に結ぶのが大倉尾根です。
他のコースに比べるとだらだらとした登りが続いて体力勝負になるためか、通称「バカ尾根」と呼ばれています。
アクセスが良く、丹沢登山のメインルートとして多くの登山者で賑わいます。

身近な通いなれた道ですが、近頃はゆっくりとしか歩けなくなりました。



駒止茶屋を過ぎると木立の間から丹沢表尾根をのぞむようになります。
三ノ塔の避難小屋が見えていますが、まだ見上げる高さです。



堀山ノ家からは傾斜が増して、階段ずくめで萱場平に乗り上げます。
泥んこになっていた萱場平には木道が敷かれています。
かろうじて地面が残ったこの部分も、立ち入り禁止のロープ内を歩く登山者を見るにつけ、
早晩木道になってしまうのでしょう。


大倉尾根の厳しさは階段の厳しさです。
胸突き八丁の階段を上り詰めると花立山荘です。
展望が一気に開けて、南に相模湾が一望できます。



花立山からは富士山、相模湾、塔ノ岳山頂、西丹沢や表尾根も見晴らせます。
この先の大倉尾根唯一の注意ヶ所に備えてアイゼンを着けました。



階段がならされ歩きやすくなった吹き溜まり。



塔の岳山頂に到着。
陽の光に輝く相模湾に突き出た真鶴半島と伊豆半島、沖に浮かぶ大島、房総半島。
西に孤高の富士山を。
丹沢の峰々の奥には南アルプス。

厳しい山の予定が入ると大倉尾根を上ります。
苦しくても、のろくても、塔ノ岳山頂に立てたら希望が持てます。