北ピークから東正面に見える箒沢権現山
西丹沢に2つの権現山があります。
畦ヶ丸の南東尾根の南にある箒沢権現山(奥権現標高1138m)と
直線距離で南に4.7K離れた丹沢湖北岸の世附権現山(前権現標高1018.8m)です。
世附権現山はミツマタの花で有名なミツバ岳の隣にあるので足を延ばす登山者も多いようです。
一方箒沢権現山は、沢への滑落や道迷い等の遭難が続いたことから一般登山道が閉鎖され、
平成19年からは登山地図から登山道が消え、登山道整備も行われなくなりました。
小田急新松田駅でバスに乗り大滝橋で下車、畦ヶ丸登山道を鬼石沢右岸に建つ一軒屋避難小屋まで入ります。
鬼石沢を木道で渡った右岸に一軒屋避難小屋があります。
一軒屋避難小屋からは登山道を離れて、鬼石沢沿いに切られた林業管理道を辿ります。
せせらぎを聞きながら沢風に吹かれ、気持ちのいい夏向きのルートです。
C900mで鬼石沢を離れ、左岸尾根に取り付きます。
尾根にも尾根風が抜けて、まっこと夏向きのルートです。
草付きの崩壊地を横切ったり、自在・巧みに廻らされた管理道、右か左か、離れて尾根に乗るのか、楽しい選択をしながら1000mピーク(北ピーク)に乗り、早昼&まったりタイムで寛ぎます。
ここからは尾根通し、小さいキレットもある痩せ尾根は雰囲気のある美尾根です。
奥権現を東に望む1030mピークで畦ヶ丸南東尾根、別名畦ヶ丸吊尾根に乗りました。
吊尾根と呼ぶに頷けるなだらかな尾根を軽快に歩いていくと、今は閉道となった権現山登山道に出合いました。
畦ヶ丸南東尾根への立ち入りを制限する指導標と土管が2本転がっています。
この土管は何に使われたのでしょうか、この後また土管と再会することに!
分岐を右に行くと傾斜がついて、太縄の補助ロープが現れました。
この界隈の谷は急峻で、落差60mの「本棚ほんだな」40mの「下棚しもんたな」など大滝を架けます。
尾根も痩せているので、足を踏み外すと恐ろしいことになりそうです。
南側が開けた奥権現山頂からは中川温泉や丹沢湖が眺望できるのですが、吹き上げるガスが邪魔をします。
畦ヶ丸吊尾根と権現山分岐で出会ったあの土管が、ここではベンチに!
現在はバリエーションルートとなった権現山ルートです。
閉ざされた昔道とはいえ、1つ2つの崩れた地点以外は通行に支障はないのですが、
前述したように急峻な地形ですから、油断なく気を引き締めて辿らなければなりません。
1時間余りで西沢の出合の権現山旧ルート登山口に着きました。
下見登山を3回も慣行して万全を期してご案内いただいたナベさん
ありがとうございました。
また皆さんと楽しく歩けますよう!
2014-08-13
新松田バス停7:10=大滝橋8:30…9:55一軒屋避難小屋10:08…10:45左岸尾根取り付き…11:05南ピーク
…11:12北ピーク11:40…小キレット11:49,11:52,12:00…12:02権現山分岐
…12:35箒沢権現山山頂12:45…権現山分岐13:20…13:55西沢出合14:09
…14:44西丹沢自然教室15;40…新松田
2014年8月15日金曜日
2014年8月3日日曜日
ナルミズ沢・朝日岳(1945.3m) 谷川連峰
魚止ノ滝、落差8m
癒しと涼を求めて今年もナルミズ沢に行ってきました。
7月29日
車止めゲートに単車が2台、山道に入った処で、登山道修復作業を終えて下山する単車の持ち主に出会いました。
お二人に感謝して、安全登山を誓いますが、この後アクシデントが私を襲います。
危ない!と思って「攣り止めの漢方薬」を飲んだ時はすでに手遅れでした。
右大腿の裏側が攣って冷汗が流れだしました。
仲間に足を揉んで貰い、テント本体を肩代わりして貰いました。
広河原の幕営地の遠かったこと、情けない初日スタートでした。
今回は釣り歴40年のごうりき師匠と、岩石の研究家T先生が参加されました。到着するややいなや、
強力師匠はイワナ釣りにT先生はハンマー片手に岩石探査、テント場に崩れ落ち絶え絶えの私とは大違いです。
強力師匠が担ぎ上げたビール1ケースとお酒2本は、イワナの釣果12匹に景気づき一夜であらかた消えました。
イワナの骨酒はもってのほか、イワナの刺身はしこしこと甘く、イワナのの塩焼きは香ばしく、ムニエルは絶妙。
夕食2食と朝食2食、強力師匠がその都度釣り上げて、イワナ飯はもちろん、イワナ三昧。
もしかしたら広河原周辺のウツボギ沢・ナルミズ沢にはもうイワナはいないかもしれません?!
T先生によるとこのナメ滝は、黄色い岩石の亀裂に黒い溶岩が噴き出してできたのだそうです。
ナルミズの翡翠の釡の色をしたクジャク石を見つけました。
美しい小滝が連続して、2時間強で大石沢出合(C1280m)に着きました。
ここまで来ると稜線の山(地蔵ノ頭)が見えてきました。
魚止ノ滝は右側壁のスッテプ状のホールドを上ります。
落差が8メートルあるので安全のためロープを出しました。
昔、滝を見ると”滝の上ってどうなっているのかしら?”と思ったものでしたが…
魚止ノ滝の上は、岩を裂いて噴き出た溶岩が混じる1枚岩に白波が躍動していました。
佳境、天国に続く詰。
至福「天国の詰」は束の間、地獄が始まる!
シーズン初めの踏まれていない笹はすこぶる元気。いよいよに笹丈は深くなり、踏み分けを覆う藪となり、
苦しめます。
ジャンクションピークで一般登山道に出ると地獄から解放されて、池塘の楽園、朝日岳へ。
日暮れに間に合うように一目散に下山。
途中、疲れた体には案外難行の薪拾い、ヘロヘロでギリギリ明るいうちに幕場ご帰還。
この期に及んでも、ごうりき師匠はイワナ釣りに出かけて早業4匹をゲットする名人芸。
今宵もまた9人のにぎやかな宴会が続きました。
2014
7/29 宝川温泉12:30…林道・板幽沢橋…朝日岳登山口14:16…16:30広河原(幕営)
7/30 広河原7:30…9:25大石沢出合9:35…10:35魚止ノ滝11:00…11:35二股11:45…13:34源頭
…越後烏帽子(地蔵ノ頭)15:00…16:20ジャンクションピーク16:30…朝日岳16:50…広河原19:00(幕営)
7/31 広河原7:30…宝川温泉12:30=入浴(水上湯テルメ)=関越道水上IC=圏央道厚木IC=小田急海老名駅
癒しと涼を求めて今年もナルミズ沢に行ってきました。
7月29日
車止めゲートに単車が2台、山道に入った処で、登山道修復作業を終えて下山する単車の持ち主に出会いました。
お二人に感謝して、安全登山を誓いますが、この後アクシデントが私を襲います。
危ない!と思って「攣り止めの漢方薬」を飲んだ時はすでに手遅れでした。
右大腿の裏側が攣って冷汗が流れだしました。
仲間に足を揉んで貰い、テント本体を肩代わりして貰いました。
広河原の幕営地の遠かったこと、情けない初日スタートでした。
今回は釣り歴40年のごうりき師匠と、岩石の研究家T先生が参加されました。到着するややいなや、
強力師匠はイワナ釣りにT先生はハンマー片手に岩石探査、テント場に崩れ落ち絶え絶えの私とは大違いです。
強力師匠が担ぎ上げたビール1ケースとお酒2本は、イワナの釣果12匹に景気づき一夜であらかた消えました。
イワナの骨酒はもってのほか、イワナの刺身はしこしこと甘く、イワナのの塩焼きは香ばしく、ムニエルは絶妙。
夕食2食と朝食2食、強力師匠がその都度釣り上げて、イワナ飯はもちろん、イワナ三昧。
もしかしたら広河原周辺のウツボギ沢・ナルミズ沢にはもうイワナはいないかもしれません?!
7月30日(晴れ)、朝獲れのイワナの塩焼きと雑炊でおなかを満たし、AM7:30にナルミズ沢遡行・朝日岳へ出発。
ナルミズの翡翠の釡の色をしたクジャク石を見つけました。
美しい小滝が連続して、2時間強で大石沢出合(C1280m)に着きました。
ここまで来ると稜線の山(地蔵ノ頭)が見えてきました。
魚止ノ滝は右側壁のスッテプ状のホールドを上ります。
落差が8メートルあるので安全のためロープを出しました。
昔、滝を見ると”滝の上ってどうなっているのかしら?”と思ったものでしたが…
魚止ノ滝の上は、岩を裂いて噴き出た溶岩が混じる1枚岩に白波が躍動していました。
二つ目の顕著な二股を右股に入るとナメの連瀑、「天国につづく詰」といわれる草原直下まで楽しめます。
至福「天国の詰」は束の間、地獄が始まる!
シーズン初めの踏まれていない笹はすこぶる元気。いよいよに笹丈は深くなり、踏み分けを覆う藪となり、
苦しめます。
ジャンクションピークで一般登山道に出ると地獄から解放されて、池塘の楽園、朝日岳へ。
日暮れに間に合うように一目散に下山。
途中、疲れた体には案外難行の薪拾い、ヘロヘロでギリギリ明るいうちに幕場ご帰還。
この期に及んでも、ごうりき師匠はイワナ釣りに出かけて早業4匹をゲットする名人芸。
今宵もまた9人のにぎやかな宴会が続きました。
2014
7/29 宝川温泉12:30…林道・板幽沢橋…朝日岳登山口14:16…16:30広河原(幕営)
7/30 広河原7:30…9:25大石沢出合9:35…10:35魚止ノ滝11:00…11:35二股11:45…13:34源頭
…越後烏帽子(地蔵ノ頭)15:00…16:20ジャンクションピーク16:30…朝日岳16:50…広河原19:00(幕営)
7/31 広河原7:30…宝川温泉12:30=入浴(水上湯テルメ)=関越道水上IC=圏央道厚木IC=小田急海老名駅
2014年7月26日土曜日
田代山(標高1971m)と帝釈山(標高2060m)
田代山は花の百名山、帝釈山は二百名山。
二つの山は阿賀野川水系~利根川水系の中央分水嶺の山でもあります。
これほどたくさんのキンコウカの原に出会ったのは初めてです。
時期を追って色々な花が咲くようで、チングルマやキスゲは種を宿しヒメシャクナゲは花が終わって常緑の枝を伸ばして元気そう。
譲る間合いを気にせずゆっくり花を楽しむ事ができました。
尾根続きに帝釈山に向かいます。
田代山の弘法大師避難小屋から下って針葉樹の森に分け入ると登山道の両側にオサバグサの特徴ある濃い緑の葉をたくさん見かけましたが花はすでに終わっていました。
6月に帝釈山オサバグサ祭りが開催されるそうです。
帝釈山山頂直下のチョットした岩場の上りで雨が降り出しました。
ザアーッと雨音を立てて合羽を着ていても濡れてしまいそうな勢いです。
展望の良い山だそうですが、折角の展望が瞬く間にガスに包まれてしまいました。
田代山、帝釈山は時期を変えて登ってみたい山です。
アプローチがもう少し近ければと思いますが、また訪ねる機会もあるでしょう。
下山後はお風呂に直行しました。
老人福祉センターの日帰り温泉は源泉かけ流しのまろやか湯、とても気持ちがよかったです。
高速道路はお盆の渋滞に巻き込まれて、往復20時間の長時間ドライブになりました。
運転していただきました皆様、お疲れさま、そしてありがとうございました。
08/08渋沢5:20―15:30館岩村白樺の森キャンプ場(泊)
8/09キャンプ場5:50-登山口6:15…田代山山頂7:50…帝釈山
…登山口12:50=自宅23:00
二百名山 帝釈山100/28座
2009-08-09 登山
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