2013年9月5日木曜日

桜滝・神の子池・養老牛温泉からまつの湯


31日の午後から降り出した雨は朝になっても降り止みません。
昨日のカムエク敗退の 疲れが残っていたので9/01は休養日にすることにしました。
西別岳避難小屋で、「さてこれからどうしましょう」と頭を寄せ合っていたところへ、
西別岳に毎日登っているというTさんが現れました。
ポツリポツリと話しているうちにTさんに桜滝に案内して貰うことになりました。
桜滝では、産卵場所に戻ってくるサクラマスの滝登りが見られるのだそうです。

『ヤマメの正式名称はヤマメ系サクラマスで1、降海型 2、残留型 3、湖沼型にⅢ分類されます。
桜滝を遡上するサクラマスは降海型になります。                                                               
秋の産卵期に残留型のオス(ヤマメ)と降海型のメス(サクラマス)がペアになって産卵します。
2歳魚となったヤマメはメスの全部とオスの一部ガ3月~4月に降海し、
オホーツク海方面を回遊しながら急速に成長します。
50~60㎝になった3歳魚は翌年3月~6月頃川に上り、秋まで餌をとらずに過ごします。
そしてこの滝を登り、オスの待つ産卵場へ、と・・・。
http://www.geocities.co.jp/Outdoors-Mountain/2114/seitai.html        参考抜粋 』



最盛期だと一斉に群れを成して挑むので、必ず魚影が写るそうです。
シーズン末期で遡上数が少ないこともあり写真には映っていませんが、何匹もトライしていました。
けれど成功率は低いでしょうね。
サクラマスの帰巣本能を健気に感じるとともに改めて自然の摂理の巧さ不思議さを実感しました。



清里町の湧水、神の子池。
ここでは東京電機大学の学生さんが、サクラマスの遡上調査をしていました。



養老牛温泉の無人露天風呂カラマツの湯にも立ち寄りましたが、
生憎男性の先客があり、一昨年に続いて今回も入浴できませんでした。


こちらは源泉。
湯船は河畔にあってのびのびと開放感があります。

西別避難小屋で同宿した地元の女性から体に布を巻いて入浴していると聞きました。
この次はその用意をしてきましょう!


2013-09-01 

カムイエクウチカウシ山 (日高・中札内)

地元の人が憧れと愛着を込めて「カムエク」と呼んでいるカムイエクウチカウシ山。
昨年は雪崩被害による林道通行止めで取り止め、今年こそはと願ったのですが…
増水と思わしくない天候で今年も山頂に立つことはできませんでした。



ここまで車で入れるのですが、雪崩で歪んだペンケチャプ橋の工事で(来年5月まで)
札内ダムでゲートが閉まり1:30のアルバイトを余儀なくされました。
ここから七ノ沢出合まで1:30ダートの林道を歩きます。



青空がのぞいた七ノ沢出合でしたが、それは束の間、雨具が手放せない一日でした。
案じたとおり札内川の水量は多く、七ノ沢出合の広い河原は冠水して河畔林へは渡渉が必要でした。



三ヶ所目の渡渉点



上流に行けば水量は減るのではないかと思ったのですが、水の勢いは衰えることはなく
河原は冠水して歩くことができないので河畔林の踏み分け拾って歩きました。



中の沢出合、手前に本流、画面中央奥に見える中州の裏手に右から入る中ノ沢は白波を挙げていました。

左岸の河畔林を出て右岸へと標高658m辺りに渡渉点を探しますが、水の勢いが強く渡渉は無理でした。
ルートは右岸にあるようで左岸の河畔林の踏み跡は薄くなり藪をこぐようになりました。
P823から出る尾根を左岸通しに回り込んで、八ノ沢出合に行きかけたのですが、
日没も迫りこれ以上先に進むのはリスクが大きいので行動を終え、
左岸の山裾にちょうどテント一張分の平坦地を見つけて幕営しました。



一夜明けると沢縁をへつれるほどに水量は減水しましたが、台風発生のタイミングで入山しており
その後の気象情報が得られていない状況下での続行には不安があるので撤退することにしました。



渡渉点の水量も昨日に比べるとかなり少なくなっていました。

二つ目の渡渉点


ミソガワソウ
エゾトリカブト


花を眺め、釣りを楽んでの撤退になりました。




振り返るカムエク方面は霧に包まれていました。また来年!




8/30 羽田7:10=8:45帯広10:40日高山脈登山センター=札内ダム11:15…12:25札内ヒュッテ12:35
    …林道駐車場ゲート12:54…14:54七ノ沢出合15:10…16:27渡渉点…17:22中ノ沢出合
    …18:20札内川段丘 テント泊
8/31 テント撤収5:15…6:46渡渉地点…7:00釣7:30…林道8:24…11:00釣11:30
    …日高山脈登山センター12:30=川湯温泉(入浴)=養老牛温泉=西別岳避難小屋(泊)


2013-08-30~31 徹退。




 
 

2013年8月17日土曜日

塔ノ岳 立秋

気温22度、吹く風は心地いい
たまらず?寝転んで寛ぐ塔の岳山頂


観音茶屋の祠に手を合わせて今日の登山をお手柔らかにとお願いします。


登山道には秋の花がちらほら咲いていました。

キツネのカミソリ(ヒガンバナ科)

ヤマジノホトトギス(ユリ科)

ツリガネニンジン(キキョウ科)

センニンソウ(キンポウゲ科)


小鹿が一頭だけ
皆はどこに行ったの?

帰路同じ場所で、こんどは家族でまったり\(^o^)/


尊仏山荘では営業部長 ミー君がお出迎え。
13歳になったわ ニャ~ン!


マルバダケブキ(キク科)

こんなのあった驚きの群生地、夏は丹沢に登らないからかなぁ、初めて見ました。


下山の途中で続々と上ってくる人に出会いました。
暑い丹沢、しんどいバカ尾根 されど丹沢。


 2013-08-16 登山

2013年7月29日月曜日

梅雨の花

6月と7月はよく雨に降られました。
梅雨が似合う花に出会いました。

早池峰ウスユキソウ
花に置いた露がアクセサリーのようでした。







花は中心の黄色い部分、花に見えるフランネルのような苞葉と呼ばれる部分をライオンの足のようだと見立てた学名がついています。


 
ミネウスユキソウ
雨にぬれる姿が清楚でした。
ウスユキソウの高山系変種だそうです。



苞葉が早池峰ウスユキソウと比べると広いようです。




ミヤマトウバナ 
花穂の雫がシャンデリヤのようでした。
輪生した花穂が層になり塔のよう見えることから名がつきました。
額を見るとシソ科の植物だということがよくわかります。







2013年7月22日月曜日

甲相国境尾根  鉄砲木ノ頭(明神山)から大棚ノ頭

丹沢主稜のうち山梨県と神奈川県の県境部分の大室山から三国山までのおおよそ20Kは、甲相境界尾根と呼ばれます。なかで山中湖の東を走る三国峠から高指山の間は夏でも涼しい稜線歩きができます。



 

御殿場駅からバスに揺られて一時間、旭日丘のバスターミナルでレトロなバスに乗り換えて5分、
三国山ハイキングルート入口に到着です。
ここから山伏峠まで甲相国境尾根の約半分10Kを北上します。




雑木林からやがてカヤトの原に入るとすぐにパノラマ台の展望駐車場です。
富士山と山中湖の展望が素晴らしいところですが、富士山が世界遺産になってから
初めてまじかで眺める機会でしたが、残念ながら厚い雲に阻まれてしまいました。


カワラマツバ
シロバナイナモリソウ
トイレの横からカヤト茂るスコリア(富士山の降灰)の傾斜地を登っていきます。
ホタルブクロやオダマキ、ノハラショウブ、カワラナデシコなど写真に収めながらゆっくり上ります。

鉄砲木ノ頭(1291m)でも期待の展望は望めませんでした。





鉄砲木の頭は西面はカヤトの原ですが、北東面は雑木の森です。
ここでもバイケイソウが元気でした。





気持ちの良い尾根を霧に包まれて標高1000mの切通峠まで290m下りました。




切通峠は十字路になっていて南は三国山に、北はこれから向かう高指山、西は平野に、
東は丹沢湖の世附や不老山に通じています。
しかし、世附へは崩落があり通行できないとの掲示が張ってありました。




高指山でランチタイムです。
30分の間に眼下の山中湖は一度顔を覗かせはしましたが、すぐに霧に包まれてしまいました。






高指山を後にバラシマ峠、富士岬平と辿る界隈は
”アブラチャンの純林”や”ブナ三昧の尾根”など豊かな森が続きます。




今日初めての鎖場が現れて本気を出して上り、この笑顔です。

すぐに大棚ノ頭(1268m)に着きました。



ここで東海自然歩道と別れて、山伏峠へのルートに入ります。
トンネルの南側の廃業の山中湖高原ホテルの敷地を通るルートに変わってトンネルの東側のルートが一般化しているようで、今回はそちらに下山しました。

15:10分に1日1本のバスがありますが、13:55分にバス停に着いてしまいました。
元気な仲間は一時間以上も待てないと先のバス停へと歩きます。
14:40につくし別荘地入口バス停に到着して、夏休みに入ったばかりの子供たちが、
サッカー合宿で汗を流す様子を眺めながらバスを待つことにしました。

ところが予定時刻をを30分過ぎてもバスが来ません。
事情を察知したグラウンド管理の人が私たち7人を軽トラで平野バス停まで送ってくださいました。
警察に見つからないようにと体や頭を縮ませて乗るオープンカー、ひやひやドキドキでした。

お陰様で涼を求めての登山、完結の巻です。


登山口バス停9:15…9:39パノラマ台 9:47…10:16鉄砲木ノ頭10:25…11:07切通峠11:11
…11:46高指山12:15…12:21バラシマ峠…12:28富士岬平ら12:38…13:09鎖場
…13:20大棚ノ頭…13:55山伏峠バス停14:10…14:43つくし別荘地入口
=平野バス停15:43=15:56旭日丘バスターミナル16:26=17:06御殿場駅17:10

2013-07-20 ハイキング