山のリスト

2015年7月31日金曜日

野反湖キャンプで白砂山に上る  ②


                                                                   堂岩山稜線から眺める白砂山


2015年07月25日 

白砂山登山


【コースタイム】
      野反り湖キャンプ場6:15…野反り湖北岸の登山口6:45…ハンノキ沢徒渉6:59…北沢取水分岐7:20
      …7:30地蔵峠(切明分岐)7:35…8:55水場分岐9:00…9:29堂岩山9:35…八間山分岐9:47
      …10:12猟師ノ頭…金沢レリーフ…10:30木陰休憩10:45…11:20白砂山山12:05
      …12:29金沢レリーフ12:35…12:51猟師ノ頭…13:10八間山分岐13:20…13:24堂岩山
      …13:48水場分岐…15:00地蔵峠…15:26ハンノキ沢徒渉……15:45登山口
      …16:10キャンプ場




登山口に掲示の地図

きょうは暑くなりそうで水は多めに、途中に水場があるのを頼みに2Lにしました。
キャンプ場から野反湖北岸を歩いて25分ほどで白砂山の登山口です。
大きな駐車場とトイレに休憩舎、売店では軽食もとれるようです。
駐車中の車は30台ばかり、白砂山は案外上る人が多いんだね。

相棒は八間山の予定を白砂山に変更して付き合ってくれました。
登山口から上った分、ハンノキ沢に下って木橋で沢を渉ると地蔵峠への登りです。







地蔵峠で秋山郷の切明に延びる道を左に分けると間もなく地蔵山です。







地蔵山からは樹林帯の明るさには欠けるもののなだらかな歩きやすい登山道が続きます。




 

針葉樹林のふかふかの苔の路肩に目をやると、実をつけたマイズルソウに隠れるように、
あら・・あらら、アリドオシランです。
この花が見られただけでも白砂山に来た甲斐がありました。
暫く相棒に待ってもらってカメラタイム。
米粒のように小さい花はマクロレンズで撮りましたが、ピンボケばかりで勿体なかったなぁ。




本白根山

傾斜がついて樹間から草津白根山や野反湖を望むようになると水場分岐です。





ここからは尾根を離れ掘れた沢状を、足元の悪い登りが続きます。






汗をかいてヘトヘトになりながら堂岩山山頂に着きました。


ここまできてはじめて目指す白砂山が姿を現しました。






堂岩山の八間山分岐まで下ると、富士山や浅間山、榛名連峰が見渡せる稜線漫歩の始まりです。
アキアカネは盆近くまで山で過ごすのでしょうか。





正面に白砂山を眺めてハイマツと笹とシャクナゲの茂みを掻き分け、
距離で高度を稼ぐのでじわじわと辛抱強く上って行きます。
見下ろす鞍部に小さい暗褐色の池塘が見えます。
靴を脱ぐのかなと思って近づくと右側の藪に踏分けがついていました。





登り返したところが猟師ノ頭、展望抜群のせまい山頂です。



振り返る猟師ノ頭





花畑


プレートが埋め込まれた短い岩場の金沢レリーフを過ぎると後は登り一方で、
ぎらつく夏の陽が容赦なく照りつけます。
花畑にタテヤマウツボグサ、タチコゴメクサ、カンチコウゾリナ、ノゾリキスゲ、クルマユリ、エゾシオガマ、ハクサンフーロ、シシウド、ゴゼンタチバナなど咲いていました。

瘤を越え2つ目のピークが白砂山の頂でした。





ご夫婦と単独の登山者が先着していました。
単独の登山者は、地元群馬の人で、所属する山岳会が白砂山の道標を4年前に担ぎ上げたと誇らしげでした。
その後3組のパーティが到着して、狭い山頂は賑やかになりました。
しかし登山口に駐車していた台数からすると全然少ない。



浅間山



佐武流山

      

      鳥甲山



鳥甲山と佐武流山



苗場山



岩菅山から裏岩菅山



国境稜線



元白根山とその奥に四阿山、手前の赤い山肌が本白根山



富士山



谷川、仙ノ倉山方面は雲が湧いて、

件の群馬の人に山座同定を手伝って貰って楽し時間を過ごして山頂に45分程長居しました。

白砂山と言うからには花崗岩の山かと思ったのですが、違いました。
白砂川の源頭の山ということから命名されたのだそうです。





下りの樹林帯ですれ違った若い二人連れが ハンノキ沢を渉り終えた坂道で追いついてきました。
ツルアリドオシランを見に行って来たそうで、満足げな笑顔を残して足早に降りて行きました。


野反湖と売店と休憩舎

長年登りたいと思っていた白砂山に上ることができました。
白砂山の展望は一級でした。
きょうは暑さに参りました。
水は2Lで間に合いました。


野反湖全景



2015年7月30日木曜日

野反湖キャンプで白砂山に上る。 ①


白砂山(しらすやま)美しい山名に惹かれます。
麓からその姿を見ることができないと聞けば、おさら頂を踏んでみたい気持になります。
野反湖でキャンプ&登山を楽しみました。



2015年07月24日~26日

【山名】 地蔵山標高1802m 堂岩山標高2051m 猟師ノ頭標高2042m 白砂山標高2139.8m

【山域】 上信越、群馬・新潟・長野3県に聳える山。
      群馬県側に流れる白砂川の源頭に当たることから山名がついた。

【コースタイム】7月25日白砂山登山
      野反り湖キャンプ場6:15…野反り湖北岸の登山口6:45…ハンノキ沢徒渉6:59…北沢取水分岐7:20
      …7:30地蔵峠(切明分岐)7:35…8:55水場分岐9:00…9:29堂岩山9:35…八間山分岐9:47
      …10:12猟師ノ頭…金沢レリーフ…10:30木陰休憩10:45…11:20白砂山山12:05
      …12:29金沢レリーフ12:35…12:51猟師ノ頭…13:10八間山分岐13:20…13:24堂岩山
      …13:48水場分岐…15:00地蔵峠…15:26ハンノキ沢徒渉……15:45登山口
      …16:10キャンプ場





圏央道が開通して私の町から関越道へのアクセスが簡便になり、上信越が近くなりました。
朝7時の出発から12時30分には群馬・長野・新潟3県境の野反湖に到着しました。
2000m級の山々に囲まれた周囲10㎞、標高1513mに位置するダム湖です。
リヤカーでキャンプ用品を野反湖北岸のキャンプ指定地まで運びます。






テント設営を済ませると湖岸の散策に出発です。
ヤナギランが咲き始めていました。





ノゾリキスゲ、クルマユリ、ジョウヨウイチヤクソウ、ノハナショウブ、ホソバノキソチドリ、オトギリソウ、ハナニガナ
タテヤマウツボグサ、アカモノ、ヨツバヒヨドリ、マルバダケブキ、イブキトラノオ、オニアザミとノアザミ、ワレモコウ、
ヤマトキソウ、ツリガネニンジン、シモツケソウ、ヤマハハコ、ヤマウスユキソウ、チダケサシなど爛漫の花園です。



摘んできた蕨、潤沢な清水に晒して程よい苦みに。





残照と焚火、静かな湖畔。
あすは白砂山に上ります。






2015年7月27日月曜日

御正体山


御正体山登山にバスが利用できることを教えて貰いました。
そのバス(富士急行の都留市駅から4月~11月の土曜・日曜・祭日に運行される)を利用した
御正体山から平尾山までの縦走計画は実現できずに来年春に先送りしていました。
そこへ誘いがあって、いきがかりじょう真夏の御正体山に上ることになりました。
最寄駅を始発から3便目の電車に乗って、町田、八王子、大月と乗り継いで都留市駅に、
待っていたバスで道坂トンネルの登山口に到着したのは家を出てから3時間30分後でした。

きょうの山仲間は5人。
勇気ある私たちに風と木陰が見方をしてくれて案ずるよりはお手柔らかな山歩きができました。


2015年07月20日

【山名】 御正体山標高1681m

【山域】 道志山塊

【コースタイム】 八王子乗換6:57=7:51大月乗換=8:07富士急行都留市駅バス8:10=8:42道坂BS8:48
          …9:03今倉山分岐9:06…岩下ノ丸1304m…11:17白井平分岐11:24…12:15御正体山12:46
          …13:43前ノ岳…14:00中ノ岳1411m14:0414:31256鉄塔14:44…14:50奥ノ岳1371m
              …14:58稜線分岐15:03…15:34山伏峠BS15:58…タクシー(8,800)御殿場線駿河小山駅







道坂トンネル北側出入口の左側を上って行くと稜線上の今倉山との分岐を右へ、なだらかに登って行きます。
「少し下ってはゆるい上り返し」を繰り返す尾根は樹木が伐採され明るくのびやかです。
左手は甲相国境稜線が並行します。








歩きやすい尾根道に、夏の花が咲いています。
ヨツバヒヨドリやマルバダケブキ、テンニンソウ、タガネソウは群落をなして、
ハグマやショウマ属は、何種類かが同時に咲いていてそれぞれ違いを確かめるのに好都合でした。
のんびり歩きの花観察は飽きない楽しみです。







白井平からの道を合わせるとなだらかな登山道に幾分傾斜がついてきます。
それでも梢が炎天を防いで、吹き出る汗は風が熱を散らせてくれるので思ったほどのダメージはありません。
その分展望が遮られるのは、楽しみを奪われて残念ですが、二者択一となれば今日は緑陰を選ぶでしょう。
木漏れ日の景もなかなかですから。







顔の周りに虫が寄ってきて煩わしいったらありません。
山頂が近くなると傾斜も増して、呼吸の苦しさと、虫の攻撃と二重苦に悲鳴を上げます。







御正体山は丹沢の北に位置する道志山塊の最高峰です。
丹沢のあちこちの山から望む堂々とした山体は一目で御正体山と分かります。
4つの登山口から上ってくる道の2つが途中で合わさって、山頂へは3本の登山道が上っています。
ブナ・ミズナラ・モミなど雰囲気ある古木の原生林に囲まれた頂は、小さな広場になっていますが展望はありません。
山頂標に皇太子記念ブレード、指導標、一等三角点と御正体大権現社の赤屋根の祠、
ベンチとテーブルも据えられています。
ベンチに腰かけて、寄ってくる虫を団扇で煽ぎながら昼食をとります。







ゆっくり休憩を取ってゆるい下りを南に、ブナや樅の大木が茂る気持ちの良い尾根に乗ります。
バイケイソウが緑がかった花房をそこかしこに咲かせて落ち着いた中にも華やぎがあります。
13時頃、前ノ岳に向かう途中でザァーと雨に降られて慌てて合羽を着けると直に止みました。
下りの途中で合羽を脱いで、なおも急傾斜を下ったところで、カメラを忘れてきたことに気づきます。
諦めるには短い距離だったので上り返して回収、とんだアルバイトでした。







前ノ岳、中ノ岳を過ぎると南西から北西にかけての眺望が開ける鉄塔広場に出ます。
富士山は雲に包まれてその姿を仰げません。
振り返り見る大きな山容は、鹿留山と杓子山が重なって一つの山のように見えているようです。




甲相国境尾根の大室山や菰釣山が隣に並行します。

上の写真の中央に大室山。

下の写真鉄塔の支柱の後ろの平たい山頂が、御正体山対面の菰釣山のようです。








奥ノ岳は御正体山ではなく石割山の奥ノ岳とのことですが紛らわしい位置にあるものです。
その奥ノ岳を過ぎると石割山と山伏峠の分岐です。
本日の行程をここで終了したいとのリーダー提案を了承して、山伏峠に下山します。
タクシーで駿河小山駅に出て御殿場線で帰路につきます。

最寄駅を起点に逆時計回りに周回してきたことになります。