山のリスト

2014年5月17日土曜日

立処山(たとろやま) 標高735m

焼岩がメインの山行ですが、その前に足慣らしの一登りということで鍾乳洞で有名な立処山にやって来ました。
写真右上の垂壁の基部の地下に鍾乳洞があるそうです。
観光化されずに自然の状態が保たれているようです。

バリエーションルートの東尾根を上ることにしますが、取り付き地点を探して右往左往しました。

10分足らず上ると岩場のゲレンデがあり、ここまでは踏跡がしっかりついていました。

杉林の急登。
広葉樹に変わっても急登が続きます。

尾根に出ましたヤレヤレ一服です。

岩稜らしくなってきましたが、さほどのことはありません。

両神山稜がすっきりと展望されます。

5メートル弱の岩場、ここで装備を装着してロープを出します。

立処山山頂です。
一般道を下山します。
鍾乳洞の案内がありますが、お山のてっぺんは得意でも地下にもぐるのは苦手な面々、
行きかけますが思いとどまってスルーします。

上りに取ったルートに比べると一般ルートの方が数段風情があります。
山芍薬も咲くと、通していただいた畑の持ち主が教えてくださいました。

一般ルート登山口の標識
標高は低くても、西上州の山に総じて言えることですが、急峻な岩稜のなかなか面白い山でした。

関越道本庄児玉IC=国道299線=古鉄橋=11:00立処山登山口駐車場…11:50立処山東尾根取り付き
…11:58岩場ゲレンデ…12:30広葉樹林…12:50尾根1本…13:05最初の岩場
…13:30大岩(ロープ)…13:50立処山山頂14:05…一般道下山…下山口14:55
=国道299号線=野栗沢=のぐり沢キャンプ場(1張1000円、テント泊)

2014-05-13 登山

焼岩につづく



焼岩 (西上州)

【出だしの急登、ルンゼに岩稜のアップダウン、地図読み、ひとつばなの癒しと静寂の山稜】
 山のエキスがいっぱい詰め込まれた魅力のお山でした。
 
また行きますか?
もちろん!と即答したいけれど…。



国道299号線から野栗沢を経て、最奥にある集落奥名郷で、
林道奥名郷線に入り、太尾トンネル先の登山口から上ります。

鼻突く急登の後、風薫る快適な尾根に乗りました。

大山が正面にみえる。
写真中央部の白く映った部分に断崖が、目をくぎ付けにする迫力です。

尾根からいったんルンゼに下降して、大岩を右から巻きます。
巻きの途中で、大岩を載せる尾根へのルートを見送ります。

岩肌にペンキの→でバンドに下降
 
再びルンゼに入り、チョックストーンでロープを出します。
ここはチムニーのぼり、岩が脆く、落石注意。

上の写真の地点からルンゼの入口を振り返る。
このルンゼでいいのか逡巡するが、決行します。

大岩の尾根に合流して、ルート選択は正解だった様です。

尾根は爛漫のひとつばな(赤ヤシオツツジ)

焼岩山頂。
焼岩の肩に降りる巻道を見つけられなくてロープで下降すると、
左手にいやらしげなトラバースの踏跡がありました。

トラロープのある個所。

なまじ危険なクライムダウンをするより懸垂下降の方が安全と判断、
折角持ってきたロープだし、今回は積極的に使いました。

 焼岩の稜線ピークから右大山と左倉門山を望みます。

県境尾根(群馬県西上州と埼玉県北西最深部)に乗って振り返る焼岩稜線。

県境尾根のアカヤシオ(ひとつばな)

大山の鞍部
県境尾根を離れ、下るとすぐにこの標識に出会うが、大山山頂と大山北尾根を回避。

一般登山道を下る。沢に入ると雪が残っていました。

天丸橋の登山口に掲示されている標識
仲間に車を登山口から回送して貰っていたので、3キロの林道歩きが免除です。
Oさんありがとうございます。

赤い破線が今回辿ったルート。

野栗沢キャンプ場6:10=7:00太尾トンネル先登山口7:40…8:15尾根に乗る8:25
…8:42左に大岩,正面に大山を展望8:47…ルンゼに下降、大岩を巻く…8:53バンドに下降…9:03ルンゼの登り(ロープ)…10:10尾根に合流…10:55焼岩山頂11:04…焼岩ピークの下降(ロープ)…懸垂終了12:43…14:00県境尾根…15:08県境尾根・天丸山分岐15:43…15:44大山鞍部…16:27沢を下る…17:00天丸橋駐車場下山

2014-05-14 登山






2014年5月6日火曜日

毛無山~十二ヶ岳~金山~節刀ヶ岳 (御坂山塊)



富士五湖西湖の北岸に
標高1736mの節刀ヶ岳・毛無山1500m・十二ヶ岳1683m・金山1686mの四座を訪ねました。
十二ヶ岳のスリリングな登山道が人気です。



昨夜は文化洞トンネル脇の駐車場でテント泊しました。
知る人ぞ知る花の山、
花散策タイムをたっぷりとりたいので、夜行日帰りのスケジュールになりました。

澄み渡る空、朝の冷気に美しいさえずりが響きます。
新緑の梢の先端に、光沢のある青い羽根が美しいオオルリを見つけました。



毛無山へ、上りはじめてすぐにイカリソウに出会います。
そして珍しい一株のユウシュンランとアケボノスミレに出会いました。
当たり年かしらん、次から次とたくさんのアケボノスミレです。



ミツバツツジの咲く木の間越しに奥河口湖が望めます。




優美な銀嶺、富士山が真後ろに大きく迫ります。


毛無山山頂は富士に桜、日本美の象徴がそろい踏みです。



毛無山からは一ヶ岳、二ヶ岳と順に十二ヶ岳まで痩せた稜線をたどります。





お目当ての、岩場に咲くシナノコザクラが可憐です。




折り込み済みとはいえ、撮影タイムでしばしば停滞してしまうのが花の山の難点です。

通常1時間30分の毛無山まで
2時間30分かかりました。




十一ヶ岳の鞍部に下ると
ゆらゆらと揺れる吊り橋。



続いて十二ヶ岳山頂への上り、核心部は心して、停滞せずに慎重に楽しみます。





人気の十二ヶ岳山頂はたくさんの登山者でにぎわっていました。
富士五湖(西湖)を抱く富士山が圧巻です。


めっきり登山者が少なくなった縦走路を節刀ヶ岳までピストンします。


途中の小岩峰でくつろぐ仲間、足元は切れ落ちています

















傍らにはホッサマグナにしか見られないヒメスミレサイシンが、咲いていました。





金山の領域に入ると山容が変わって、安全な稜線をのんびり歩きで節刀ヶ岳に向かいます。

雲を払って再び端正な姿に戻った富士山。
眺めていると、日本の山河の素晴らしさを改めて実感します。
傷ついた山河が一日も早く復興なりますよう・・・祈ります。



ヒゲネワチガイソウ

ヒトリシズカ

帰りも撮影停滞しながら・・。

双耳峰の十二ヶ岳に戻って、桑留尾(くわるび)尾根を文化洞トンネルへ下山しました。


毛無山・十二ヶ岳登山口6:10…8:40毛無山8:45…11:12十二ヶ岳11:57
【一ヶ岳~二ヶ岳~三ヶ岳~四ヶ岳~五ヶ岳~六ヶ岳~七ヶ岳~八ヶ岳~九ヶ岳~十ヶ岳~十一ヶ岳~十二ヶ岳】
…金山12:54…13:11節刀ヶ岳…金山13:33…十二ヶ岳桑留尾(くわるび)尾根下山14:27
…17:00文化洞トンネル下山


2014-05‐04 登山