山のリスト

2012年8月27日月曜日

針ノ木岳・蓮華岳 北から南へ稜線漫歩②

 

蓮華岳の肩まで上ると槍岳が紅を刷いたように焼けてきました。





山の端にのぼる朝日、チングルマの穂が輝く!





針ノ木岳とスバリ岳



岩小屋沢岳2630㍍・鳴沢岳2641㍍・赤沢岳2677.8㍍の稜線


爺ケ岳と鹿島槍ヶ岳、2つの双耳峰


朝の風は肌寒くさえ感じられて少しの間で蓮華岳山頂を後にします。
バランスをとりながら下る岩ザレの斜面、群生するコマクサは既に終えて名残です。
振り返り見上げる山頂は頭上遥かに高く、ここを上るのは大変ねとうなづき合います。




岩屑に変わって岩場を下るようになると長いクサリも現れ、「蓮華の大下り」の核心です。


 七倉岳まで石灰岩質の脆く崩れやすい登山道が続ききました。




そんな岩場にも健気な花たちが咲きそろって、緊張にこわばる気持ちを慰めてくれます。
ハナイカリは初めて出会う花、オノエリンドウもエゾクロクモソウも出会いは楽しい!

タカネシオガマ
ハナイカリ(七倉乗越)

ミヤマヒゴタイ(タカネヒゴタイ)にあつまるクジャクチョウ
ミヤマムラサキ


初めまして!エゾクロクモソウ (針ノ木岳)


タカネヒゴタイ


初めまして!オノエリンドウ(針ノ木岳)

 展望は槍ヶ岳や穂高岳がすっきりと、角度を変えてみる立山連峰も素晴らしい眺めでした。
 


薬師岳、カールの眺めが雄大

 

槍ヶ岳から左に穂高岳、前穂高岳



崩壊に目を覆います。学生さんが「マジ怖かったです~」と言っていました。



崩壊の進む不動岳
 

船窪小屋には11時についてしまいましたが、半ばこの小屋が目的でした。

山小屋という制約の中、もてなしの姿勢を持ち続けている小屋ですね。
噂通り、美味しい食事をいただきました。

翌朝、船窪新道を3:00かかって七倉に下山。
鹿児島から遠征のおごじょさん、お疲れさまでした。






 
鼻突八丁とは穏やかでないこと、実際は梯子がかかって鼻は突きません。 
 
 
 
 
2012-08-21~24 登山





2012年8月26日日曜日

針ノ木岳・蓮華岳 北から南へ稜線漫歩 ①



3000㍍の展望と船窪小屋のもてなしと、山の楽しさを満喫した山旅でした。

新宿7:30出発のあずさ3号で信濃大町に11:01の到着。
11:15の扇沢行きのバスに乗車、12:00に柏原新道を登り始めました。
夜行便も辛いが、午後からの登山も暑さにゲンナリ、種池小屋到着が16:30でした。
翌朝5:00過ぎ、針ノ木岳を目指して南下します。



雲海の広がりの奥に富士山が端正です。八ヶ岳も南アルプスも望めます。




朝日を浴びる剣岳、針ノ木岳も蓮華岳もすぐそこに思えるのですが・・・





左蓮華岳、右針ノ木岳
きょうは鞍部にある針ノ木小屋に泊まります。



左立山連峰と右端に剣岳


 
新越山荘からは鳴沢岳・赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳と4つのピークを越えるアップダウン、
稜線を眺めてため息をつきます。




赤沢岳の山頂から振り返る後ろ立山の名峰
右手前の鳴沢岳との鞍部を立山黒部アルペンルートの針ノ木トンネルが抜けています。
 


赤沢岳山頂で針ノ木雪渓から柏原新道を日帰りという韋駄天氏に出会いました。
話を伺うと丹沢をトレーニング場にしておられる、いわばお隣さん。
「丹沢でお会いしましょう」とエールを交わしました。

赤沢岳の下りとスバリ岳の登りは骨折りました。


赤沢岳のガレ場

 
スバリ岳



スバリ岳

黒部湖を眺めるスバリ岳山頂で、テント泊装備の若者に出会い、
直近の熊騒動で閉鎖された種池山荘キャンプ場の話題になりました。
  
折立→五色原→黒部湖→針ノ木谷→船窪岳→蓮華岳→針ノ木岳と辿って来たそうで・・・
重苛を頑張った甲斐がありません。
 
  (8月24日熊は捕獲されたそうですが、出没個体かどうかの確認の必要からまだキャンプ場は閉鎖中)

しかし、若いって素敵ですね!
 





針ノ木岳は思いのほか多くの花が咲いていました。
夕立の心配はなさそうだからのんびり花散策。
エゾクロクモソウやオノエリンドウ、ヒメクワガタなど初めて出会いました。


針ノ木岳と針ノ木雪渓


スバリ岳と針ノ木カール




2012-08-22登山          続く





2012年8月14日火曜日

谷川連峰 花の名山 平標山の花たち ③



ブーケのようなヤマハハコ


タテヤマウツボグサ
  

 




ホツツジ

ツルリンドウ
標高1600㍍位までたくさん咲いていました。、


アカモノ(実)
ジャムを作ったことがありました。


シシウド
いい匂いがするので虫たちに人気です。


タカネコンギク
今が旬、きれいでした。


オカトラノオ


シラネニンジン・シモツケソウ・タカネコンギク


エゾシオガマ

ジョウシュウキオン
仙ノ倉山のキオンは葉っぱの色合いに深みがあって一味違っていました。

アリドオシラン


ツルアリドオシの中に混じって咲く場合が多いらしく、ツルアリドオシを見たら
もしかしてと探して見ると出会えるかもしれない。


ツリガネニンジン
個体によって色や形が少しづつ違ってふしぎでした。


 イワインチン

ウメバチソウ

コキンレイカ・シラネニンジン


オヤマリンドウ

ハクサンフーロ

オオヤマサギソウ
この花も同定が難しい。
下の写真は白山に咲いていたトンボソウ。




クガイソウ
  葉っぱが9段にならないと花が咲かないとも言われていて、「九階草」の当て字もあるようです。

 


ヤマジノホトトギス

シラネニンジン
セリ科の仲間は名前の同定が難しくていつも避けて通っていますが…
平標山に大群落で見事でした。





2012年08月