山のリスト

2012年5月31日木曜日

飯豊連峰 石転び沢


温身平へ





梅花皮沢左岸に切られたルートを1時間30分歩いてから雪渓に降りる。
雄大で単調な景色に距離感がつかみづらく、淡々と歩くしかない。



小さく見える先行者。見えたり隠れたりして平面に見える雪渓が波打っているいることが分かる。
スキーとスノーボードを背負った若者二人組に追いつく。
日帰りだそうで話している間に一人二人と滑ってきた。



夏のオアシス、中之島はシュルンドのあちら側。手前で一服。




さてここからが石転び沢の真骨頂。
直ぐ上に見えている源頭部の遠いこと遠いこと!
奈落に転がる恐怖心に支配されながら、今やギリギリの体力と気力でトラバースして行く。




いやはやようやくたどり着いた源頭、そこに梅花皮小屋がありました。
助かったぁ~、ホッ!

梅花皮小屋より大日岳


2012-05-27登山
続く

2012年5月21日月曜日

安達太良連峰(標高1718.4m)縦走

「阿多多羅山の山の上に毎日出ている青い空が智恵子のほんとの空」  智恵子抄より

安達太良山の山開きに智恵子の青い空が広がりました。
東日本大震災から1年2か月余り、登山者は一万人にのぼったそうです。
山開きの賑わいは奥岳登山口に集中したようで野地温泉登山口からは私たちの他3名でした。
安達太良山山頂での配布には間に合わないだろうからとバスの中でペナントをいただきました。
毎年デザインが変わるのでファンも多いのだそうです。




登山口の「ブナッ子路」の標識がいいなぁ!



20分で旧土湯峠。一気に視界が開け鬼面山と箕輪山がデンと座っている。




ゆっくり40分の歩きで鬼面山に到着。正面の箕輪山が大きい。
磐梯山、東西の吾妻山、吾妻山の西方に春霞の雪嶺は飯豊連山か。


バレンタインの頃、箕輪山にハートの雪形が見られるそうです。





箕輪山へは少々悪路、小さな雪渓を登った山頂に6人が展望を楽しんでいた。
安達太良連峰で一番高い1718m。




鉄山避難小屋への緩いのぼりで振り返ると箕輪山の台形の山容が存在感を示す。
方や吾妻山と飯豊山の連なりへと目が移る。




鉄山避難小屋の周りにたくさんの人が休んでいた。
安達太良山からは標高差がゆるく足を延ばしやすいようで、若人も多い。




鉄山山頂から馬ノ背で仕切られた西側は「沼ノ平」と呼ばれる爆裂火口底。
安達太良山は活火山という事を思い知らされる荒涼とした景観が目の当たりに展がる。



峰の辻への分岐から幾分広くなった「牛の背」を行くと安達太良山山頂はすぐだった。


乳首の岩頭に登ってみる景色も素晴らしい。ルート上にずっと見えていた磐梯山!




くろがね小屋によって見たくて峰の辻へ。




小屋ではまだたくさんの人が憩っていた。
お風呂に入りたかったが、バスの時間が気になって心残りな下山。



また素晴らしい山に出会えた。

百名山 100/85座

2012-05-20 登山

*安達太良山の鉄山の標高は2014年4月、
  国土地理院の改定により1m低くなり1709mになる。    


2012年5月14日月曜日

山梨県 大菩薩周辺 滝子山1615㍍ 東稜


中央線初狩駅で電車を降り、集落を北に抜けて藤沢子神社に8:30到着。
境内を通り社の裏から植林地に入る。
東に向かう尾根はやがて北へ向きを変え、雑木に変わった切り開きに富士山が顔をのぞかせる。

傾斜が緩むと標高797mの百反刈山、標高812mの殿平まで新緑に包まれてゆるく登る。
いったん下って標高730mのピークで再び富士山を仰ぐと尾根は徐々に傾斜を増す。

1037㍍の鞍吾山へは手足総動員で乗り上げる。

送電線鉄塔のある西方が開けた1057㍍ピークから見る滝子山の案外な立派さにおどろく。
壁のように連なる東稜の高みを眺めながらまずは腹ごしらえ。

ゆるく下って300㍍を登る。ついで御正人のタルまで標高差100㍍を下る。
御正人のタルの下降ポイントには補助ロープがつけられていた。
タルに降り立つと左右両方に沢が落ちてゾクッとする地形。
対面もまた急な斜面を登らされる。

東稜にはフモトスミレがいっぱい咲いていた。
「あら!まぁ」と愛でながらしばらくは我慢していたが、矢も盾もたまらず・・・
フモトスミレとアケボノスミレ(3枚目)

終盤の大岩の乗越。


岩肌にびっしりと張り付くイワカガミの群落。
花期にはまだ早くわずかしか咲いていなかった。

帰路は浜立尾根をとる。
浜立山の次のピーク標高1248メートルで南に伸びる尾根に入る。
地図読みといっても東稜からここまで立派な踏み分け道がついていた。
地図読みが必要だったのは、P1248で入った尾根から961ピークを載せる派生尾根への乗り換え場面だけ。16:00うまくいってピンポイントで予定の林道に降り立った。

2012-05-13 登山





2012年5月12日土曜日

武尊山(ほたかやま)


前武尊山から剣ヶ峰を望む

百名山の武尊山は色々なルートで上られていますが前武尊からのルートで上ろうと群馬県川場村の川場野営場に向かいます。
川場野営場の広い駐車場に夕方到着、陽が落ちてからは時々霙が降る雨模様なので予定のテントは止めて車中泊にします。
もうすぐ5月だというのにこの寒さはいったい?スリーシーズンのシュラフで一晩中震えていました。
雪が降ったようです。朝が来て旭小屋のルートは降雪を理由に回避してオグナスキー場からのリフトが登ってくる天狗尾根を目指します。新雪は15センチほどで鎖はすべて雪に埋まっていました。
一時間半で前武尊に到着。鉄骨仕様の屋根を被せた日本武尊の青銅像が立っていました。
「武尊山」の山名は日本武尊の東征にちなんだものだといわれているので像があってもおかしくはないのでしょうが、この違和感はどうしたことでしょう。

前武尊山から見る北の剣ヶ峰南峰はジャンプの滑降台のようにこちらを向いて座っていました。
帰ってから検証の中で知ったことですが、
剣ヶ峰南峰山頂への登山道は崩落して登山中止になり新たに南側を巻く道に付け替えられていたようです。
そのことに通じていなかった私たちは、滑り台の壁を登り始めました。
山頂まであと7m位の雪が薄くてピッケルが安定しない一枚岩を、他にホールドもなくて苦労していると私の直ぐ下を上ってきていた仲間が滑落、10mほど下方で停止しました。
怪我はなく大丈夫だったのですが、戦意喪失というか、それ以上前に進む気持ちにはなれなくて
9時過ぎだったのですが、来た道を押し黙って下山したのでした。
非常に反省点の多い登山でした。


百名山 100/28座

2007-04-28~29 登山

2012年5月10日木曜日

北アルプス 鹿島槍ヶ岳

仁科三湖の辺り、別荘地の尾根に上ると鹿島槍ヶ岳が見える。
好きなを山を一つだけ選ぶのはとてもむつかしいけれど・・・鹿島槍ヶ岳はとりわけて好きな山。
朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで眺める雪化粧の双耳峰、時間よとまれ!
友達が「それじゃぁ」と言って鹿島スキー場と鹿島集落を経由するルートで家路についてくれた。





2012-05-07


2012年5月9日水曜日

≪富山 片貝林道、長野 奥裾花・姫川源流域≫ の花々

落葉樹林帯の林床に咲く可憐な花をスプリングエフェメラルと呼ぶそうです。
なんともセンチメンタルな響きですね。直訳すると(春のはかないものたち)
転じて「春の妖精」という事のようです。そして水面を飾る湿原の花。
あいにくの雨模様に山を下りるを余儀なくされ、可憐な春の使者、花々を廻りました。

片貝林道のスプリングエフェメラル
キクザキイチゲ
オオバキスミレ
ミヤマカタバミ
シュジョウバカマとイワウチワ
コシノコバイモ
カタクリ
アオイスミレ
ヒトリシズカ
奥裾花自然園

姫川源流域
フクジュソウ
ミツガシワ
バイカモ
ホクリクネコノメソウ